インセプションデッキをチームで実践してみるにあたって、一次情報を読んでみようということでThe Agile Inception Deckを読んでみたので、整理をかねて書いていきます。
The Agile Inception Deck | The Agile Warrior
インセプションデッキをやる目的
- 10の質問に対するチームとしての回答を決めることで、チームでの認識の齟齬を軽減する
- プロジェクトの早い段階から顧客と会話することで、顧客が望んでいるものを知ることができる
Why are we here
- あなたがなぜここにいるのか
- なぜお金を投資して、そのプロジェクトを行うのか
- なぜが理解できないと、顧客が誰なのか?実現したいことはなにかチーム内で認識の齟齬がでてしまうかもしれない
Create an Elevator Pitch
- 「〜な〜にとって〜を行う〜は〜である。既存の〜に比べて〜は〜である。」
- どんなプロダクトなのか、誰がターゲットなのか、なぜ特別なのかをチームで議論する
- エレベーターに乗っている時間で説明できるぐらい簡潔にまとめる
- 大きな抽象的な概念や要望を現実的で具体的なものに落とし込むことができる
Design a Product Box
- 顧客の観点からプロダクトがどう見えるかを考える
- プロダクトが買いたくなる理由を3つ
- プロダクトにスローガンをつけるとしたらどんなものをつけるか考える
Create a NOT List
- やること、やらないことを分類することで、必要なものに集中できる
- in scope
- やること
- ユーザーストーリーの元になる
- out of scope
- やらないこと
- unresolved
- やりたいことだが時間とお金の問題があるもの
- プロジェクトが始まる前までにin scope か out of scopeかを決める
Meet Your Neighbors
- チームに関係のある人を洗い出す
- 事前に関係者を洗い出しておくことで、やりとりを円滑にするための準備ができる
Show the Solution
- 解決策を共有する
- チームに事前に共有することで、意見をもらう
Ask What Keeps Us Up at Night
- プロダクトの問題になりうるものを考える
- 事前に問題となりうるものをチームで共有することで、準備をすることができる
Size It Up
- プロジェクトやプロダクトのリリースまでのおおよその期間を考える
- 3ヶ月後どうなっているか, 6ヶ月後どうなっているか
- この目的は期日を予測することではなく、現状のリソースでうまく行きそうかどうかを決めること
Be Clear on What’s Going to Give
- 時間、スコープ、予算、品質
- このトレードオフを考える
- なにかが守れなくなったときに、どこを妥協するのかをチームであらかじめ共有しておくことで、議論を行いやすくする
Show What It’s Going to Take
- リリースまでにどれぐらいの期間がかかってどれぐらいのコストがかかるのかを考える
- ステークホルダーが憂慮することへの回答をチームで用意しておく
- 必要とされるチームのサイズやスキルセットなどを予想することができる